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2008.04.10 (Thu)

萌えないゴミ

こんな更新停止状態、管理人錯乱状態のサイトに暖かいメッセージなど下さる
優しい神子さまがいらっしゃったりして…ちょっとがんばらねばなと思うのでありました。
神子さまひとことありがとうございました。少しでも愉しんでいただけたらうれしいです。

まあ、そんなわけでちょっと一念発起致しましてデスクトップにあった弁誕
(あまり明るくない)のつじつま合わせたので(なんて文字書きにあるまじき表現)
こちらに不法投棄しました。処理ラベルは萌えないゴミで。



【More・・・】

静かで穏やかな時。
日々の雑務から開放された山里での一夜に充ちるのは平穏であり、
その中での思考は緩やかな回顧を導き出す。

灯りとして持参した油の残りも少なく、ただ横になるだけの長い夜。
疲れることに慣れ切った身体は、瞼を落とし眠ることもできる。
しかし、この殊更ゆったりと流れるような夜長に
少しだけ冴え冴えとした冷たい空気に半身を起こし、傍らを盗み見た。

そこには『一晩時間が取れるか?』と唐突に尋ね、あれよあれよという間に
この小さな庵に僕を連れてきた九郎が、簡素な夜具に包まって寝息を立てている。

持ち込んだ酒の肴に、何気ない話をしているうちに
九郎の目頭がとろとろと蕩けてきたのは一刻ほど前の話。

「まったく、自分が一番疲れているのに……」

この霜月の一番冷え切る時期に、産み堕とされた記憶。
それが心に影を落とすのか、毎年この時節には自分という存在が
この凍てついた世界に融けてゆくような感覚が繰り返す。

それを源氏の雑務によってたまった疲れと解釈し、こんな風に
甘えさせてくれる彼の温もりに触れて、何度自分を取り戻したのだろう。

もともと傀儡のように虚ろに生きていた。
彼に出会ったのはあまりにも偶然だったのに、
九郎に触れられて、当たり前の感情を与えられる度に、
僕は人のように生まれ変わっていった。
何度も何度も抜け殻の己を脱ぎ捨てて、今まで。

「九郎……」

その名を噛み締めるにように口にすれば、
ほんの僅かな距離さえ憎らしく、その腕が恋しくて堪らない。
忍び寄るようにその傍らに滑り込むと、そこに警戒などなく
僅かに開いた瞳が困ったように眇められた。

たった二人きり。山中の忘れられたような小屋の中で
その僅かに開かれた唇に吸い付けば、胸に灯る熱。

「……っ…」
「……どうした?」

吹き込まれる君の息遣い。
その吐息で再び人形に戻りつつあったこの身が再び息を吹き返す。
「…そういえば…もう、お前が生まれた日になった頃か?」
「……ええ…そうですね」

生まれた日、なんて疎ましい日。

「……そうか…おめでとう」
「ありがとう…くろう」

柔らかく抱きとめる胸のぬくもりに頬をゆだねて、
伝わる鼓動に瞳を閉じた。

……不思議だ。
現金すぎる自分に押し付けた頬が幸せな自嘲に歪む。
九郎の腕の中で守られ、慈しまれる最中、
凍えるような思考はもうこの胸に届かないのだから。


*****************************************
私はどれだけ九弁のピロートークが好きなのかと思うわけで。
こんな話他にも書いた気がしますが、
すきなんだからしかたないぴろーとーく。
おばかのひとつおぼえとよんでください。

このあとはどさっとあっちになだれ込めばいいなあとおもいますv



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